「海獣学者、クジラを解剖する」の本を書いている国立科学博物館の田島先生の体験学習イベントに行ってきました。
田島先生はクジラやイルカなどの海の哺乳類の研究をされていて、日本の海岸に打ちあがってしまったクジラやイルカを解剖して何を食べているか、病気になっていないかなどを調べているとのことです。海岸に打ち上げられることをストランディングというそうなのですが、ストランディングが起こるのには様々な理由があるそうです。
打ち上げられた海獣の胃の中を見てみると、色々な物が入っているそうで、最近は海洋プラスチックが多く入っているようになっているそうです。
海洋プラスチック問題は海岸のゴミ問題だけではなく、街中のペットボトルが排水溝を通って河に流れ入り、そのまま小さく砕かれながら海に流れ込むものがほとんどだそうで、ひとりひとりの行動を問われているし、海洋プラスチックを減らす工夫ができるとのことでした。
実は、このイベントは午前中に学習して実物の骨格標本に触れ、午後に国立科学博物館の海展の見学がセットになっているイベントでした。
とても勉強になる一日でした。
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