新しく転職した会社はIPO前の会社だったが、IPOが決まっていたので採掘量が未知数の金山の採掘に参画するような感じでした。
ストックオプションをもらいIPOをしたものの、それほど爆発することはなかった。
転職して1年後娘が生まれて心境が変化していった。妻は仕事を辞めることになり、娘を育てることに専念することになった。今の育休環境とは異なり、子育てを分担することができなかった。
当時の自分の状況では会社で自分のレベルアップをすることが収入を上げ、大黒柱に集中することが最適解と思っていた。このころはまだ昭和な考えにとらわれていた。
その頃は小さな子供と24時間向き合わなければならない妻の大変さを理解していなかった。もちろん、時間を作って娘をお風呂に入れたり、食事をさせたりしたが、あくまでも自分の時間が取れる範囲での対応だった。妻には本当に辛い思いをさせてしまったと思う。
そんなモデルで本当にいいのか、それを問われたのが東日本大震災だった。
会社で自分の価値を高めるレースに時間を使うことが自分の求めるものなのか、という疑問を持った。企業の在り方と自分の在り方どう考えるか?結論は明らかでやはり自分がどうしたいかを求めることにした。
つづく
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